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EdgeShapingをClaudeにつなぐ:MCP接続の設定手順

EdgeShaping 2026.10.0から、サイトに来たAIボットの記録をClaudeから直接読めるようになりました。つなぐ手順は5つで、EdgeShaping側の設定はありません。

必要なもの

必要なもの条件
WordPress6.9以上
MCP Adapter0.7.0以上(WordPress.orgの公式プラグイン)
EdgeShaping2026.10.0以上(Lite・有償版とも)
サイトHTTPSで、インターネットから届くこと
Claudeカスタムコネクタで「リクエストヘッダー」が使えるアカウント

「リクエストヘッダー」はベータ提供の機能で、アカウントによっては表示されません。表示されない場合は、後半の「Claude Desktopだけで使う場合」の方法でつなげます。

Claudeのコネクタは、Anthropic側からサイトへ接続します。手元のパソコンだけで動くローカル環境や、社内からしか見えないサイトにはつなげません。無料プランでは、カスタムコネクタは1つまでです。

手順1 MCP Adapterを有効にする

WordPressのプラグイン追加画面で「MCP Adapter」を検索し、作者が「WordPress.org」のものをインストールして有効化します。検索結果には、似た名前の別のプラグインも並びます。有効にすると、サイトの次のURLがMCPサーバーになります。

https://(あなたのサイト)/wp-json/mcp/mcp-adapter-default-server

EdgeShapingが入っていれば、その記録はこのサーバーから読めるようになります。EdgeShaping側で設定することはありません。

プラグイン追加画面で「MCP Adapter」を検索した結果。作者がWordPress.orgのものを選ぶ

手順2 アプリケーションパスワードを発行する

アプリケーションパスワードは、WordPressに標準で備わっている外部アプリ用のパスワードです。普段のログインパスワードとは別のもので、あとから個別に取り消せます。

  1. 管理画面の「ユーザー」→「プロフィール」を開く
  2. 下のほうの「新しいアプリケーションパスワード名」に名前(例:Claude)を入れ、「アプリケーションパスワードを追加」を押す
  3. 表示された24文字のパスワードを控える(表示されるのはこの1回だけ)

自分で使うだけなら、自分のアカウントで発行して構いません。

プロフィール画面のアプリケーションパスワード欄。発行直後に一度だけパスワードが表示される

手順3 ヘッダーの値を作る

Claudeのコネクタには、ユーザー名とパスワードをそのまま入れる欄がありません。代わりに「ユーザー名:パスワード」をBase64という書き方に直した値を、1つだけ入れます。変換は手元で1回行うだけです。

Mac(ターミナル)

printf 'Basic %s' "$(printf '%s' 'ユーザー名:アプリケーションパスワード' | base64)" | pbcopy

Windows(PowerShell)

"Basic " + [Convert]::ToBase64String([Text.Encoding]::UTF8.GetBytes("ユーザー名:アプリケーションパスワード")) | Set-Clipboard

ユーザー名はWordPressにログインするときのユーザー名、アプリケーションパスワードは手順2で控えたものに書き換えます。間のコロンと前後の引用符は残してください。実行しても画面には何も出ず、値がクリップボードに入ります。

たとえばユーザー名がtaro、アプリケーションパスワードがabcd efgh ijkl mnop qrst uvwxなら、できあがる値はこうなります。

Basic dGFybzphYmNkIGVmZ2ggaWprbCBtbm9wIHFyc3QgdXZ3eA==

この値は暗号化されたものではなく、元のユーザー名とパスワードにそのまま戻せます。パスワードと同じ扱いにして、チャットやメモには貼らないでください。

手順4 Claudeにコネクタを追加する

Claudeの「カスタマイズ」→「コネクタ」を開き、「+追加」→「カスタムコネクタを追加」を選びます。Webでもデスクトップアプリでも同じです。画面は2つに分かれていて、1つ目で「続ける」、2つ目で「追加」を押します。入れるのは次の4つです。

画面項目入れるもの
1つ目名前自由(例:自社サイト)
1つ目MCPサーバーURL手順1のURL
2つ目認証「サインインなし」
2つ目リクエストヘッダー名前は一覧からauthorizationを選ぶ。値の欄に、手順3で作ったものを貼り付ける。「必須」はチェックのまま

カスタムコネクタの追加画面。「サインインなし」を選び、リクエストヘッダーにauthorizationを追加する

気をつける点は3つです。

「サインインなし」を選ぶと注意書きが出ますが、これは認証のないサーバー向けの警告です。今回はヘッダーの値で認証するので、値を持たない人はWordPress側で弾かれます。

手順5 つながったか確かめる

新しいチャットを開き、入力欄の「+」→「コネクタ」で、追加したコネクタをオンにします。そのうえで、こう聞きます。

このサイトで使えるアビリティを一覧して

一覧にedgeshaping/get-dailyが出れば、接続は完了です。

アビリティ一覧が返ってきたチャット。edgeshaping/get-dailyとget-logsが並んでいる

なぜ手順3の一手間が要るのか

接続と認証は、EdgeShapingではなくMCP AdapterとWordPress本体の持ち場です。EdgeShapingは、WordPressの仕組み(Abilities API)に読み出し専用の機能を登録しているだけで、MCPサーバーは同梱していません。

MCP Adapterは、接続してきた相手をWordPressのユーザーとして認証します。外部のAIから使える方法は、今のところアプリケーションパスワードです。「URLを入れてログインし、許可を押す」という流れ(OAuth)には、まだ対応していません。手順3の変換は、その差を埋めるためのものです。

MCP AdapterがOAuthに対応すれば、URLを入れて許可するだけになります。そのときEdgeShapingの更新は要りません。この記事も、認証の部分だけを書き換えます。

なお、MCP AdapterにOAuthを足すプラグインも出ています。入れればURLと「許可」だけでつなげますが、EdgeShapingとの組み合わせはこちらでは確認していません。使う場合の設定と問い合わせ先は、そのプラグイン側になります。

つながると何ができるか

Claudeに見えるツールは、MCP Adapterの3つだけです(mcp-adapter-discover-abilities、mcp-adapter-get-ability-info、mcp-adapter-execute-ability)。EdgeShapingという名前のツールは出ません。EdgeShapingの機能(アビリティ)は、この3つを通して呼ばれます。呼び出しはClaudeが行うので、利用者は普通に質問するだけです。

エディション使えるアビリティ読めるもの
Liteedgeshaping/get-daily日ごとのAIボットのアクセス集計
有償版edgeshaping/get-daily同じ集計に、ボットの用途分類が付く
有償版+Plusライセンス上に加えてedgeshaping/get-logs1件ずつのアクセス記録

どれも読み出し専用です。EdgeShapingの記録を書き換えたり消したりするアビリティはありません。

聞き方の例です。

「先週一番多く来たAIボットは?」という質問に、ボット別の件数とverified内訳の表で答えが返ってきたチャット

2点、知っておくとよいことがあります。

Claude Desktopだけで使う場合

「リクエストヘッダー」が表示されないアカウントでは、Claude Desktopの設定ファイルに書く方法でつなげます。こちらはユーザー名とアプリケーションパスワードをそのまま書けて、手順3の変換は要りません。手順1・2は同じです。

コネクタ(手順3〜5)Claude Desktopの設定ファイル
入れるものURLと、変換した値を1つURL・ユーザー名・パスワードをそのまま
別に要るものなしNode.js 22以上
使える場所Web・デスクトップ・スマートフォン設定したパソコンのClaude Desktopだけ

Claude Desktopの「設定」→「開発者」→「設定を編集」でclaude_desktop_config.jsonを開き、次の内容を書きます。

{
  "mcpServers": {
    "my-site": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@automattic/mcp-wordpress-remote@latest"],
      "env": {
        "WP_API_URL": "https://(あなたのサイト)/wp-json/mcp/mcp-adapter-default-server",
        "WP_API_USERNAME": "ユーザー名",
        "WP_API_PASSWORD": "アプリケーションパスワード",
        "OAUTH_ENABLED": "false"
      }
    }
  }
}

すでにmcpServersがある場合は、その中に"my-site"のブロックだけを足します。保存してClaude Desktopを再起動すると、手順5と同じ質問で確かめられます。

ここで使っているmcp-wordpress-remoteは、Claude Desktopとサイトの間に入る中継プログラムです。ユーザー名とパスワードの変換は、この中継プログラムが代わりに行います。

外の人に見せるとき

EdgeShapingのアビリティは、寄稿者以上の権限で読めます。制作会社やコンサルタントなど外の人に分析を見せるときは、管理者のアカウントを渡す必要はありません。

  1. 権限グループが「寄稿者」のユーザーを新しく作る
  2. そのユーザーでアプリケーションパスワードを発行する
  3. そのユーザー名とアプリケーションパスワードでつないでもらう

見せるのをやめるときは、そのアプリケーションパスワードを取り消すだけです。EdgeShapingの管理画面は、これまでどおり管理者だけが開けます。

うまくいかないとき

症状原因対処
コネクタが「再接続が必要」になる、ツールが1つも見えない認証が「サインインなし」以外で保存されているコネクタを削除し、「サインインなし」で追加し直す
一覧にedgeshaping/で始まるアビリティが出ないWordPressが6.8以前、またはEdgeShapingが2026.10.0より前どちらも更新する
アビリティの実行が権限エラーになるつないだユーザーが購読者権限グループを寄稿者以上にする

認証が通っているかどうかは、Claudeを通さずに確かめられます。ターミナルで次を実行します(WindowsのPowerShellではcurlをcurl.exeにします)。

curl -s -u 'ユーザー名:アプリケーションパスワード' 'https://(あなたのサイト)/wp-json/wp/v2/users/me'
返ってくるもの意味
自分のユーザー情報認証は通っている。コネクタ側の入力を見直す
incorrect_passwordユーザー名かアプリケーションパスワードが違う
rest_not_logged_in認証情報がWordPressまで届いていない。サーバー、CDN、セキュリティ系プラグインのどこかでAuthorizationヘッダーが落とされている

参考

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